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長かった青春 




東急東横線日吉駅。
幼ななじみの子と一緒に通学したいがために、
毎日早起きして坂道を登ってホームにかけつけていた。
朝日が差し込む下りホームの後ろ、階段脇、同じ時刻に彼女は必ずいた。
いつでもまるで子犬のようにじゃれて話しかけてくるその姿に、息が苦しいほど胸が高まった。
進学校に通う彼女とDQN校に通う僕、大学受験が近づき、一緒に通学する機会も減った。
それでも、30歳になる今まで、気さくに連絡をくれた彼女。
東急7000系菊名行での語らいから、電話になり、そして電子メールに。
コミニュケーションのスタイルは変わっても、僕はあの頃と同じようにときめいていた。
ただ、今年になってからのメール、彼女の苗字が変わった。
年賀状には、純白のウエィングドレス姿の彼女の横に見知らぬ男性が手を添えている。
長かった青春が終わったような気がした。彼女といつも待ち合わせたホームは、
地下になり、眩しい朝日は差し込まなくなった。時折通過する特急は、
僕のぽっかり空いた心の中を走り抜けていくようだった。
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